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老若男女、気になるアイドルについて

9nineの「顔」・川島海荷

わりと真面目な話。
いわゆる推しとかそういう個人的な感情にも、センターだとか端っこだとか後ろだとかそういう大人の事情にも関係なく、単純に9nineというグループの「顔」を一人選ぶとしたら。それは絶対に川島海荷さんなのだと思う。そして、それは私だけでなく9nineを知っている人は誰でも思うことではないかと思うのです。
9nineっていうのはレプロエンタテイメントに所属してる9nineなんて九人組じゃなかったらなんなんだよって名前なのに紆余曲折あって大人の事情で五人組になったアイドルだかパフォーマンスガールズユニットだかなんだかよくわかんない肩書きの人たちなんだけど、まあその人たちを私は応援して貢いで彼女たちのトリートメント代やまあネイル代の微々たる助けをしている訳です。私だって最近トリートメントもストパーもしてないのに!!! でもそれであの子らが輝けるなら喜んでお布施出すわ!!! で、その中でドラマや映画CMやと、女優業で一人だけソロ活動の多いのが川島海荷ちゃんなのです。9nineファンなら、彼女たちのことを「川島海荷ちゃんとPerfumeのあ〜ちゃんの妹がいるグループ」と説明したことがある人は多い思う。それくらい、他メンバーと比べて川島海荷の知名度は圧倒的なのだ。川島海荷無双。
それなのに、川島海荷はほとんど9nineでセンターポジションに立たない。「イーアル!キョンシー」と最新曲「Evolution No.9」を除いて。この二曲は共に彼女の出演作の主題歌なので、おそらくは例外なのだと思う。それにしても、メンバーの主演ドラマで主題歌とかジャニーズみたいだなー!!! 売れっ子みたいだなー!!! スゲーよ9nine!!! 何年か前までCD出せるとか出せないとかそろそろ解散じゃねとか言ってたのにねー!!! でもぴんとこな
(川島海荷が四人の若手ジャニーズに囲まれて歌舞伎したりラブコメしたりするらしい連ドラ)の主題歌はやっぱりジャニーズみたいだけどねー!!! よっ深夜アイドル!!! ……脱線しました。今の五人体制になってからの9nineは、2010年に加入した吉井香奈恵さんがほとんどの楽曲でセンターポジションに立っていた。ジャケット写真も同様だ。一般的には他の四人よりも知名度の高い海荷ちゃんだけれど、素人目で見てもパフォーマンスの実力ははっきり言って9nineのメンバーの中で下から数えた方が早い。ダンスは四人について行けていない時も多々あるし、歌も一人だけ地声が低いので少し浮いているように感じてしまう。それはテレビやライブDVDなどの画面を通してのパフォーマンスだけでなく、CDリリース記念のイベント等で間近で見てもだ。私は海荷ちゃんのことが大好きだけれど、冷静に見てやっぱり一人だけちょっとズレてる時が多いのが現実。それでも川島海荷は9nineのメンバーだ。
パフォーマンス重視のグループである9nineに、パフォーマンス面で活躍できない上に個人で売れている海荷がいる理由。写真集「うみコレ」で彼女は「9nineで同世代の女の子たちと活動しているからこそ普通の感覚を忘れずにいられている」と語っています。何事もストレートに言ってしまい、9nineの中では毒舌キャラの海荷ちゃん。一生懸命で頑張り屋で負けず嫌いで真面目で、それ故に周りが見えなくなって空回ることも多い海荷ちゃん。いろいろと考えすぎてしまう海荷ちゃんにとって、この世の中はきっと生きづらいと感じることも多いでしょう。
そんな海荷ちゃんのことを何年も見てきたお姉さんたち、佐武宇綺ちゃんとちゃあぽん(西脇彩華)。唯一の同い年、芸歴は下だけど実力者の吉井香奈恵ちゃん。そして海荷ちゃんにとって初めてできた年下メンバー、しっかり者の村田寛奈ちゃん。どんなに海荷ちゃんが外で活躍してきても自分たちの仲間として待っている四人がいる。泣いたり笑ったり、喜びも悲しみも痛みも同じように感じてきた人たちがいることに、海荷ちゃんは本人の無意識なところで甘えているのかもしれないと思う。もちろんそれは悪い意味ではなく。気張ってしまいがちな海荷ちゃんの隣に寄り添う人たちがいることは大切なのだと思うのです。そして、そんな海荷ちゃんの存在にきっと四人も刺激を受けている。
私はきっと、これからも9nineが何かと訊かれたら「川島海荷ちゃんとPerfumeのあ〜ちゃんの妹がいるグループ」と答える。そして少しでもその人たちへ、「川島海荷ちゃんのいるグループ」にどれだけ素敵なパフォーマーがいるのか届くように、もうしばらく川島海荷は9nineのうみにーでいて欲しいなあと願っている。